「CLINIC magazine No.603」に掲載:医院・クリニックのホームページ作成で失敗しないために

CLINIC MAGAZINE 2019 9月号

CLINIC magazine No.603 2019.09発行 掲載内容:見開き2P

明日を創る医療総合誌「CLINIC magazine」2019.09号に弊社代表・上田が記事を執筆させて頂きました

自院のWEBサイト作成を失敗しないためには?


クリニックのWEBサイトを作成(リニューアル)しようと考えていますが、失敗しないために必要なことはなんですか?
WEBサイトをプロデュースする立場を自覚し、必要最低限の知識を持ちましょう。

プロデューサーとしての自覚が必須

先生方にWEBサイトを作った「きっかけ」をお聞きすると、「開業時に業者から紹介されたので」、「医院に直接営業にきて話を聞いたら医療専門だと言っていたので」という回答がほとんどです。WEBサイトを作成する会社は、本当の意味で医療専門の会社、デザインに力を入れている会社、紙媒体も一緒に作成できる会社などがあり、またそれらの会社の中でも、最新の傾向をしっかりと反映したサービスもあれば、5年前の作成の仕方をそのまま行っている会社もあり、専門家でなければ、会社選びは1時間程度話を聞いただけでは判断が難しいものです。今まではそれでも大きな問題になることは少なかったですが、開業する先生が増加している近年では、WEBサイトの作成(リニューアル)が業績に大きく影響してくる時代になってきています。そのため、これから自院のWEBサイトを作成される先生方は、プロデューサーとして様々な判断を行うために必要最低限の知識を持つ事が求められます。

WEBサイトの役割と患者さんの動向の変化

もともと医院のWEBサイトは、2004年前後までは、検索エンジン(Google・YAHOO)などで、医院名を検索し、診療時間、電話番号、アクセス方法を確認することに使われていました。つまり、WEBサイトを利用するユーザー(患者さん)は、リピーターもしくは口コミで医院を知った方々が多い傾向にあったと考えられます。それが、2005年頃から、【地域名+診療科】で検索するユーザーが出現しはじめ、新規患者を獲得する方法として一気に拡がり、どの医院もWEBサイトを作成するのが当たり前になってきました。 さらに、2007年頃から【地域名+疾患名】などで検索するユーザーも出現し、2013年頃からは、【自分の症状】などで検索するユーザーも増え、WEBサイトで紹介するコンテンツ(内容)に関しても大きく変化してきております。現在、医院のWEBサイトを見るユーザーは、①診療時間、電話番号、アクセス方法を調べる、②自分が見てもらいたい診療を行っているかどうか調べる、③検査や手術などの内容まで比較して調べるという3つのグループに分かれています。当然、どのユーザーも医院の患者さんとなりますので、これらのターゲットに対して、作成するWEBサイトをどのような構成にしていくか非常に重要となります。また、一度作ったWEBサイトも3年から5年でユーザーの動向を調べ、掲載内容を改善していく必要があります。

競合・ターゲットの分析

また、WEBサイトを作成する理由は、「開業するため」、「古くなったため」、「反響が下がってきたため」、など医院によって様々だと思います。ただ、失敗しないためにも、作成するWEBサイトで紹介する内容を整理し、同じ地域の同診療科の医院がどのようなWEBサイトを作っているかチェックすることも重要です。その医院と比較して、差別化できる点として、「駅から近い・通院しやすい」、「最新医療機器を導入している」、「予約システムで待ち時間が少なくなるように取り組んでいる」、「駐車場を完備している」、「治療実績が多い」、「土曜日も診療している」、など普段から工夫している取り組みをユーザーに認知してもらえるだけで新規患者さんの数は大きく変わってきます。ただ単に、見た目やシステムだけ入れ替えてWEBサイトを作り変えたとしても、期待する効果は得られません。 また、現在では、ユーザーが調べている検索キーワードやその母数が月間でどのくらいあるか各地域別に調べることが簡単にできます。例えば、【地域名+内科】で検索されるように対策するよりも【最寄り駅名+内科】で対策した方がアクセスされる回数が増え、来院数増加につながることもよくあります。こうした内容は、地域によって異なりますので、WEBサイトを作り直す前にターゲットを把握することも必要になります。 このような情報は、地域の医院のWEBサイトを調べたり、インターネットの無料ツールを使えれば簡単に取得できるものです。WEBサイト作成後に、アクセス解析などのツールを活用されている医院も多いと思いますが、どのツールを使うのかによって得られるデータも変わってきます。しかもそれらのツールはほとんど無料で活用できます。 今回のテーマでは、まず先生方に自院のWEBサイトを失敗しないで作成するために、プロデューサーとして、WEBサイトの歴史やユーザーの動向変化、競合・ターゲット分析、利用できる無料のツールなどについて記載させていただきました。実際に、WEBサイトを作成していく上では、Googleでどのように評価を受けるかが最も重要な課題となります。次回は、Googleの使命、役割など概念についてご説明したいと思います。それを理解していただいた上で、Googleで評価を受けるためのWEBサイトの作成で重要となるポイントを説明していきます。